スタッフブログ

2011年5月10日

赤坂バスフィッシングのススメ

皆さまこんにちは。
『赤坂のコアな情報をお伝えする!』をテーマにお届けしている私の今回のテーマは

【BASS FISHING】

そう!釣りです。

赤坂で釣り?という方も多いと思います。
なんといっても赤坂は東京の真ん中。
一流企業の高層ビルや各国大使館、また日本の主要省庁が集まる大都会。
釣りなどとは無関係のように思うのも無理はありませんね。

でもあるんですよ!それもただのエサ釣りじゃなく、ルアーフィッシングができる穴場が。
なんとホテルからは徒歩7分、赤坂見附のほぼ中心、その名は

「弁慶堀」!!

どうです?
「ちょっと赤坂にバス釣りに行って来るよ」とか言ってみたくないですか?

「えっ!?」相手の100%の2度聞き間違いなし!

さて、この赤坂、弁慶掘でのバスフィッシングには私も忘れられない思い出があるんです。

実は私は東京生まれ東京育ち。いわゆる江戸っ子です。

かれこれもう30年近く前の話しです。

小学校の頃、学校で釣りブームが起こり、男子は全員釣り吉だった時代がありました。

いい時代でした。

とはいっても東京23区で釣りのできる場所は少なく、ましてや小学生が行けるところなどほとんどありませんでした。

当時私達が行っていた場所は市ヶ谷のお堀で、鯉やフナがメインでした。

市ヶ谷のお堀というのはもともと江戸城の濠で、現在は飯田橋から市ヶ谷、四ツ谷までつながっています。

小さな池のようなところですが、当時の私達はお堀を湖だと思ってました。バカですかね?

その少し先の赤坂にも濠があることは当時の私達は知らず、またチャリで行くにはちょっと遠すぎました。

インターネットや携帯電話などもまだない時代でしたが、ある時赤坂の弁慶掘というところにブラックバスがいる!という噂が流れました。

夢にまでみたブラックバス。

釣りたい!ルアーを投げたい!

当時の私の小学校ではブラックバスなど釣った日には学校の英雄扱い間違いなし。

その頃、夏休みの自由研究で私は自作のルアーを制作しておりました。

木材から削り、塗装まで約1カ月。

学校に提出までに是非実践で試したい!

そんな気持ちも強く、一大決心して友人とチャリで弁慶掘に出かけたのでした。

そこで最悪な事件が起こりました。

子供の頃からすぐ調子に乗ってしまう性格だった私は、無謀にも最初の1投目で自作のルアーを使ったのでした。

不運にも、リールを2回くらいまいたところで根がかり!

釣り本に書いてあった

「根がかりしたら落ち着こう!」

なんていう言葉はきれいさっぱり忘れ、焦って引っ張りまくった結果、糸が途中で切れ、私の1カ月にも渡る苦労の結晶である

「自作ルアー マイティージュニア」

が水中へと消えていったのでした。

そしてバランスを崩した私と、私に掴まれた友人は弁慶掘に転落。

泣きながら家に帰った私を見て、買ったばかりの服をドロドロにしてきた事に怒った母は、まるで弁慶仁王立ち。

そして友人の母からも苦情の電話が。

あの時はゴメンネ。

私は夏休み期間、「チャリ没収」という小学生の立場では翼を失うかのごとき罰をうけたのでした。

因みにこの弁慶堀とあの武蔵坊弁慶は何の関係もありません。

何を思って名付けたのか、当時の私はそのルアーに勝手に「マイティージュニア」と名前をつけていたことだけは今でもはっきり記憶しております。

初めてのルアー作りだったのになぜかジュニア…

バカだったんですかね?

結局夏休みの自由研究は出せず、先生には怒られ、理由を話してもまるで信じてもらえませんでした。

「そもそもブラックバスなんているわけないでしょ!」

とか言われた気がします。

本当にブラックバスはいないんだろうか?

当時それを確かめるすべはありませんでした。

あれから約30年、私は赤坂のホテルに勤務するようになりました。

ふと弁慶掘を見ると、ボートの上からルアーを投げている人がいるではありませんか!

しばらく見ていると明らかに何かがかかった動き!

ま、まさか!?

思わず近くまで走り寄りました。
釣りあげるまで10分、その姿は40㎝はゆうに超えるブラックバスでした!

「ああ本当にいたんだ。あの噂は本当だったんだ!」

懐かしい思い出がこみ上げてきました。

後から調べてみると、弁慶堀は都内でも有数のバス釣りスポットとなっているそうで、バサーなら一度は必ず行ったことがあるくらいの知名度だそうです。

なんでも芸能人がお忍びでよくバス釣りをしに来ているという噂も。


先日弁慶橋から釣りをしている人を眺めていると、小学生らしき子供が釣りをしており、なんとブラックバスを釣りあげました。

その時橋の上から見ていた多くのサラリーマンから拍手が巻き起こり、照れくさそうに喜んでいる子供の顔が印象的でした。

あの時釣りをしていた小学生の自分をたくさんの道行く人々が眺めていたように、今は自分が橋の上から拍手をする道行くサラリーマンになったんだなーと1人しみじみと感慨にふけるのでした。

「弁慶フィッシングクラブ」を見ると現在のバス釣り情報がわかりますよ。

釣りのご宿泊には是非モントレ赤坂を!

次回は赤坂千本刀の1人、吉岡MSの登場です!
弁慶つながりで…

*** 宿泊課 石毛 ***


前の記事 次の記事