スタッフブログ

2015年7月31日

☆短冊に願いをこめて☆

ホテルモントレ仙台スタッフブログをいつもご覧いただきありがとうございます。

全国的に暑い日が続いておりますがみなさまいかがお過ごしでしょうか??

暑いのが苦手な私といえば8月を前にしてもう既にバテバテであります。今年は冷夏だ!!と言っていたのはなんだったのでしょうか(期待していたのに…)

さて仙台では東北三大祭りのひとつ仙台七夕がまもなく8月5日の前夜祭を皮切りに8月6日~8日の3日間で開催されます。

当館では仙台七夕を前に吹流しをはじめフロント前には竹飾りも設置致しております。

こちらの竹飾りは「絆の七夕プロジェクト」として震災以降、今年で4度目となる企画であります。

あの大震災の記憶と記録を風化させないために当館では取り組んで参りました。

当館へお立ち寄りの際はぜひみなさまの「願い」や「思い」を短冊にこめてご参加いただければと思います。


なお七夕期間中はまだ若干の空き室がございます。まだお宿がお決まりでないお客様はぜひ当館ホームページをご覧くださいませ。


宿泊課 刈田


2015年7月17日

受賞おめでとう!

―いま、旬は仙台新水族館と思っていた。それを紹介しようかなと思っていたら、
気になるニュースが流れていたので、そっちを書いてみる。
ただし小生のそれはまったくの拙文である。


【受賞おめでとうございます】
いま時代に文学の世界は光が仄暗く、だれが賞を取った…なんてのは新聞の欄の下部に紹介されている程度。

されど、この人が出てきてからは、この世の中に埋もれかかっている本読み人に、頭上にまぶしく嬉しい光が差し込んで入ってきました。


気になっていた第153回芥川賞(日本文学振興会主催)。
タレントの又吉さんが選ばれる。(受賞2名)

芥川賞選考員の先生方は、それは一筋縄でないメンツ。なかなかどうしてトップ当選満場一致ですから、素晴らしいモノです。
先生方も、タレントの…お笑いの…と捉えてなく、小説家として選考した由。

私もこの受賞した火花を上梓するずっと以前に、彼の随筆を読んでいました。
やはり太宰治の傾倒ぶりに、共感し視点と筆致には面白いなと。

「あのね、東北大学付属図書館に、あの太宰直筆*の“人間失格”がある事、知っているかな。又吉さん。」(*コピー製本)

「…知っとるわ」(くぐもった声)

この時代は、物質世界の一辺倒。いかにコストを見て物を造りだす事にお金をかけている。

一方、文章で万象を描き出す文学は、それは地味。いかに小説なんて読まなくても、この時代、充分生きていける。ゴハンも食える。

だけれども、機械(パソコンでも)で生身の人間のこころの中(うち)を読み取れる事は永遠に出来るまい。

文学は、紀元前より既に、ヒトのこころのうちを表現している。しかも、まったく同じココロなんて、絶対ありえない。

時にツラい時に読む本、悩める時に、嫉妬する時に、浮かれている時に、誰かを殴りたい時に、自慢してハナ持ちならない時に、ケンカして仲直りが出来ない時に、眠れない時に。それぞれの本。



本は、本の方から人のこころに寄り添ってくる。

こころは本に「どうですか」と聞く。

だから、小説や物語、詩などは人に安らぎを与えてくれると思う。
わずかな「ふっ」と息をかけるように。


7月17日払暁にて
「画像は7月1日開業、紹介しようと思ったうみの杜水族館の練習風景」


宿泊課 遠藤