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2011年8月22日

番町・麹町文学歴史散歩

夏休みもあと僅かとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はホテルモントレ半蔵門からJR四ツ谷駅までの、番町・麹町の文学歴史散歩コースをご案内致します。

午前11時にホテルを出発。
まずはホテルから2分ほどの距離にある「日本カメラ博物館」へ向かいます。
ホテル正面玄関を左に進み、一つ目の路地を左に入るとすぐ看板が見えてきます。

ここ「日本カメラ博物館」では、明治~現代の780点ものカメラを展示。時代を彩る、忘れえぬカメラの発展史を常設展示しています。
世界中から集まった名作・珍作もあります。
また特別展では、現在“カメラはじめて物語”を展示しています。
(開期:2011年10月28日まで)
収蔵品の中には実際に来場者が手にとってみることができるものがあります。新たな発見と感動のたくさん詰まった博物館です。
日本では2000年にシャープが製造した機種が、最初のカメラ付き携帯電話と言われています。
時代とともに変わってきたカメラの歴史に触れてみませんか?

【日本カメラ博物館】
半蔵門駅4番出口徒歩1分。駐車場なし。
入館料 :大人300円
開館時間:10時~17時
休館日 :月(祝の場合は翌日)



「日本カメラ博物館」を出て、次は「英国大使館」へ向かいます。
英国大使館は、半蔵門界隈で絶好のビューポイントの皇居の内濠である半蔵濠沿いにあります。
英国王室の紋章が施されておりとても格調高い雰囲気ですが、桜の見ごろになると周辺は多くのお花見客で賑わいをみせます。

次に「英国大使館」をあとに一旦大妻通りへ戻り、「番町文人通り」へ。
新宿通りと大妻通りを結ぶ、約1kmほどの道です。

このエリアはかつて明治・大正・昭和の作家や芸術家が多く住み、日本の文化の発祥地になっていたといいます。
「番町文人通り」の一つ手前の通りには、滝廉太郎旧居跡と歌碑があります。(写真参照)
島崎藤村はじめ、与謝野鉄幹・晶子、有島武郎・菊池寛などがこの地で暮らし、語り、歩き、数々の文学作品がつくられた当時の背景を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。

日本テレビ通りを通り抜け、突き当たる道が新宿通り(甲州街道)です。
カフェ・ド・クリエの角を右へ曲がると、「四谷見附橋」が見えてきます。
「四谷見附橋」は大正2年築のネオ・バロック様式の旧橋のイメージを受け継いで、平成3年にうまれかわりました。
近くには「聖イグナチオ教会」があります。
教会の奥には上智大学のキャンパスが見えます。
インターナショナルなイメージの上智大学は、かつて尾張徳川家の中屋敷があった場所で、坂の名前や地名からもお屋敷の名残が随所に垣間見えます。

ホテルを出て約1時間15分。四ッ谷駅に到着しました。
四ッ谷駅向かいにある「アトレ四ツ谷」へ。
JR四ツ谷駅に直結したショッピングビルの1階に「PAUL」というパン屋さん兼カフェがあり、ここでランチをとりました。

フランスの老舗の「PAUL」。
1889年にフランスの名職人が生んだ老舗です。
聞けば、材料や器具・食器類などできうる限り本家と同じものを直輸入しているとのことです。

テイクアウトでは、クロワッサンを購入しました。
クロワッサンは、フランスのものと思われがちですが、もともとはウィーンが発祥の地です。
昔オーストリアがオスマントルコとの戦いで勝利して、トルコの象徴である三日月の形にして、“トルコを食べる”という意味をこめて作ったとされています。
その後フランスには、マリーアントワネットとルイ16世の結婚によって伝えられたと言われています。
現在のようなバターを織り込んだものに発展したのは20世紀のこと。
「PAUL」のクロワッサン、とても美味しかったです。

実はパン好きの私は、現在パン教室に通い、秋のパンシェルジュ検定勉強中です。
今回のお散歩コースの最後で美味しいパン屋さんに立ち寄れて、小雨の降る中でしたが、より楽しい散歩になりました。

皆様も是非、文学散歩・歴史散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。


*フロント 花岡*


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