2015年8月10日
暑い夏の日~お岩さんを訪ねて

皆様こんにちは。
8月に入り毎日30度以上続く猛暑の中、体調はいかがでしょうか?
今回はこんな猛暑の中、夏の定番「怪談」で、ちょっとコワク、涼しくなりましょう。
というわけで、新宿区の四ッ谷にある『於岩稲荷田宮神社』を訪れて来ました。
半蔵門から近くの四谷周辺、新宿左門町の閑静な住宅地の真ん中に,神社がありました。
この神社は皆さんご存じ「東海道四谷怪談」のお岩さんを祀るもの。
皆さんちょっと怖いイメージがあるお岩さんですが、果たしてお岩さんとはどんな女性だったのでしょうか?お岩さんの生涯、そしてこの神社にこめられた意味やご利益とは?
「お岩さん」と言えば、皆さんとても怖いイメージがありますね。お岩さんの死後200年近くが経った江戸時代後期に作られた「東海四谷怪談」のイメージ…家計を支えた妻という美談が芝居向けに変えられて「岩の夫・伊右衛門に惨殺され、幽霊となって復讐する」という話の主人公になってしまうお岩さん。(お話はもちろんフィクション)。この公演中にもけが人が続出したことからも「お岩さんの怨霊」と言われ、怖い存在になってしまいました。ちょっとかわいそうですね。
しかし、怨霊と言えばお岩さんとイメージが定着してしまいましたが、徳川家の御家人の田宮又左衛門の娘で、田宮伊右衛門の妻だった岩は家計を支えるため奉公に出て、田宮家を盛り上げました。岩の死後、その功績を称えて建てられたのがこの神社。岩は女性の鏡だったんですね。働き者のお岩さん、精神的なストレスによる疲れから、帯状疱疹になり、髄膜炎を起こして亡くなったのではとも言われています。働き者のお岩さんですから、商売繁盛・心願成就・合格祈願・芸の上達などにもご利益があると言われていますが、密かなパワースポットでこの神社を訪れている人もいるそうです。
『於岩稲荷田宮神社』では縁切りを祈願する人もいます。止めたくても止められないもの(タバコやお酒など)、ストーカー、嫌がらせする人などとの悪縁断ちにも効果があるとか。
【アクセス】 於岩稲荷田宮神社 東京都新宿区左門町
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅(3番出口)より徒歩8分
また、帰りにもうひとつ、ちょっとコワクて涼しいところがありました。
この辺、左門町と隣の須賀町には於岩稲荷神社と陽運寺をはじめ、寺院が通りの片側に並び、その道向かいには江戸時代に活躍した人士、あるいはその頃の無縁仏の風化した墓石、石仏が、寛永11年(1634年)に江戸城西丸が全焼した際、城の北西の外堀拡張・新設計画に従って、麹町の寺社が四谷に集団移転していたものと言われ、現在新宿区須賀町・若葉町に新宿区内寺院の25%の寺院がここに集中している。
とても静かな所で、「闇坂」との標識がありました。路地は狭くて急な下り坂、細いくらやみの坂で、道幅2メートルぐらい、昼でも暗かったのでこう名付けられたらしい。(ちょっと怖かったです。)
と四谷には色々と発見が埋もれている感じがします。皆さんもタメシテミテはいかがですか?
【アクセス】東京都新宿区須賀町11と12の間
(四谷駅、四谷三丁目、信濃町駅に囲まれた寺院が集中している須賀町あたり…)
フロント齊藤