片岡 球子
Kataoka Tamako
1905-2008
札幌に生まれ、神奈川県にて没。
札幌高等女学校卒業間近に画家を志すようになり1923年に上京、伯母の家に下宿し女子美術学校(現・女子美術大学)に入学。卒業後は婚約者との縁談を破棄し、画家の道を進むことを決意、自活のため横浜の小学校で30年にわたり教鞭をとるかたわら創作活動を続ける。1930年再興院展に初入選、以後院展を中心に活動し、日本画家としての地位を確立する。母校の女子美術大学講師を経て、1966年、同年開学した愛知県立芸術大学主任教授に就任、歴史上の人物を主題として取り組んだ「面構(つらがまえ)」シリーズはライフワークとなる。大胆な構図や鮮やかな色彩で、富士山などをテーマにした作品をエネルギッシュに描いた。1989年、女性日本画家として上村松園、小倉遊亀に続いて3人目となる文化勲章を受章した。

目出多き富士
-
カンヴァスボード彩色
53.7×64.3㎝
Auspicious Mt. Fuji
-
Color on canvasboard
53.7×64.3㎝

ゆきの富士
-
カンヴァスボード彩色
45.4×65.2cm
Mt. Fuji Covered with Snow
-
Color on canvasboard
45.4×65.2cm