モーリス・ド・ヴラマンク
Maurice de Vlaminck
1876-1958
パリに生まれ、フランス リュエイユ=ラ=ガドリエールにて没。
音楽家の両親の元に生まれ、自身も幼少の頃より音楽に親しむ。1893年頃より、ほぼ独学で絵の制作をはじめる。1900年にアンドレ・ドランと出会い、セーヌ河畔のシャトゥー島に共同のアトリエを借りる。1901年強い感銘を受けたフィンセント・ファン・ゴッホの回顧展で、ドランを介してアンリ・マティスに出会う。1905年マティスの勧めでアンデパンダン展に初出品。ついで「フォーヴ(野獣)」の名の由来となったサロン・ドートンヌに出品する。フォーヴィスムの中心的な画家の一人として活躍するが、1908年頃よりポール・セザンヌに深く傾倒。やがて黒・藍・白を基調とした重く暗い色彩と、荒々しいタッチによる独自の画風を確立する。佐伯祐三や里見勝蔵などの日本人画家にも大きな影響を与えた。

マルヌ川のヨット
1908年頃
油彩、カンヴァス
46.1×55.0㎝
Sailboat on the Marne
c1908
Oil on canvas
46.1×55.0㎝

すいかのある静物
1909年頃
油彩、カンヴァス
60.0×73.2㎝
Still Life with a Watermelon
c1909
Oil on canvas
60.0×73.2㎝