山王美術館

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クロード・モネ Claude Monet
1840-1926

フランス パリに生まれ、ジヴェルニーにて没。
幼少期から青年時代までを港町ル・アーヴルで過ごす。同地で海景画家ウジェーヌ・ブーダンと出会い、戸外での自然に基づく制作を勧められる。1859年にパリに出てアカデミー・シュイスに学び、カミーユ・ピサロと出会う。兵役の後アカデミーの画家シャルル・グレールの画塾に入り、ピエール=オーギュスト・ルノワール、アルフレッド・シスレーらと出会う。1873年には、エドゥアール・マネの影響のもとピサロ、シスレー、ルノワールらと「画家、彫刻家、版画家などによる共同出資会社」を結成し、最初の展覧会を翌年開催。モネの出品作《印象、日の出》から「印象派」と呼称されるようになる。1883年以降はジヴェルニーに移り住み、季節や時間の経過により変化する光を追求する連作に取り組む。とくに自邸の池に繁茂する睡蓮は晩年の重要なテーマとなった。

クロード・モネ《オシュデ家の四人の子どもたち》1880年代初頭、山王美術館蔵

オシュデ家の四人の子どもたち (ジャック、シュザンヌ、ブランシュ、ジェルメーヌ)

1880年代初頭
パステル、カンヴァス
54.0×73.6㎝

The Hoshede’s Four Children -Jacques, Suzanne, Blanche and Germaine-

The Beginning of 1880’s
Pastel on canvas
54.0×73.6㎝

モネは「風景画のように戸外の人物を描くこと」を新しく試みていると、1887年に批評家テオドール・デュレ宛ての手紙に記していますが、こうした主題のモデルとなったのが、モネの二人の息子と、新しく家族に加わったオシュデ家の子どもたちでした。本作に描かれているのは、左から長男ジャック、三女シュザンヌ、次女ブランシュ、四女ジェルメーヌです。なお、本作はモネの次男ミシェル、後にジェルメーヌが所蔵していました。